にひる旅本館にて
ようこそ
にひる旅本館
鄙びた温泉旅館のような
にひる旅本館(ニヒル牛2)にて
始まりました「旅本展」
卓袱台に座椅子に障子
その周りには旅の本が溢れて
いい雰囲気なのです とても
今回初参加の久奈屋は
繪葉書集「タビノカケラ」を出品
なんとかギリギリ納品間に合いました
俳人 種田山頭火の「旅日記」から
心の動いた自由律俳句を選び
思うが儘に和紙と消しゴム版画で描いた
八つの旅の欠片たち
そこに古い活字の本から
一文字一文字拾い集めて綴った
山頭火の俳句を添えて
八枚の繪葉書に仕上げました
同じく古い活字で綴った序は
金銀粉を散らした越前和紙に印刷
レトロな雰囲気の書皮(カバー)には
欠片に手書きした文字を貼り
「ノ」の文字を切り抜いた箇所からは
金銀の欠片が覗いて「タビノカケラ」と記しました
古い繪葉書に書かれていた
「CARTE POSTALE」の文字も入れて
レトロな雰囲気に
書皮を白い糸で蝶の形に結んだのは
八枚目の繪葉書
「島が島に天の川たかく船が船に」
と同じ日に綴られた俳句
「てふてふひらひらいらかをこえた」に因んで
古い活字を拾い集めて綴った山頭火の俳句と
貼り絵と版画で描いた図案で
繪本のような繪葉書集「タビノカケラ」が出来ました
山頭火はむかし高校生の頃作文の題材に選んだことがあり
旅といえば山頭火 山頭火といえば旅
そんなふうに自然と繋がったのでした
繪本のように楽しんだ後は
書皮ごと旅行鞄に忍ばせて
旅先で拾い集めた旅の欠片を
綴ってみてはいかがでしょうか
繪葉書集「タビノカケラ」は10部とみほんを出品中
にひる旅本館にて「旅本展」は5月21日(水)迄ですので
是非お手にとってご覧くださいませ