暦の上では…

節分の翌日は立春。
暦の上ではもう春です。

子供の頃、この「暦の上では…」と母が言う度に
カレンダーではそうなっているってこと???
ちょっと腑に落ちないまま
「ふ~ん」と生返事していたのを思い出します。

大人になってから一年を二十四に分けて
約十五日ずつを季節の目安にした
二十四節気(にじゅうしせっき)を知って納得でした。

まず一年を「夏至」「冬至」で二等分。
さらに「春分」「秋分」で四等分。
これが「二至二分(にしにぶん)」。

その間を「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の
「四立(しりゅう)」で八等分にし「八節」。
一節は約四十五日になり、さらに十五日ずつに三等分。
「雨水」「啓蟄」「清明」「穀雨」などなど。
これで二十四節気。

これは古く中国華北地方の気候をもとに作られたそうで
北海道・東北北部と同じくらいの寒冷地のため
実際の季節とはズレが生じているとのこと。

でもよく見ると、一番寒いこの時期に
木々の枝先や土の上に「春」が顔を出し始めています。

寒さにばかり気をとられていると
つい見逃してしまいそうな微かな変化を
「立春」という暦の上の言葉が気づかせてくれます。

hisanaya

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