噺家に
最近、落語ばかり聴いていたら
昨晩、遂に夢の中で一席演じていた。
それも噺家さんたちを前に、である。
噺が終わった途端、皆さんに口々に褒められた。
「いや~、いまのサゲはよかった!」
「いまのサゲ、聴いたことないねぇ~!」
「いや~、よかったねぇ~!」と。
夢とわかっていてもこんなに褒められたら気分がいい。
ふとんの中でしばらく余韻に浸ってしまった。
浸りながらふと、こんなに褒められる噺って…と気になって
どんな噺だったか思い出そうとしても思い出せない。
「桜ん坊」という単語は出てくるのだけど
「頭山」ではなかったし…。
さらに褒められた中で気になったのが
「あなたはお金に選ばれたんじゃないの。
この畳に選ばれたのよ!」というもの。
はて…これは喜んで佳いのかどうか。
どうやら古い落語の本にあった噺に感動して
その噺を演じたようなのだけど…。
その本さえあればなぁ…なんて真剣に考えてしまった。
こんなご褒美のような楽しい夢を見ました。
という、何の事は無い自慢噺でした。