京都行こう



先日の午前2時過ぎ
「京都行こう」ということになり
午前3時過ぎには家を出発
きれいな月に見守られながら
海や山を越えて高速をひた走り
途中で仮眠をとりつつ目的地へ



目指すは10月1日からギャラリー高野で開催中の
「Antique Wood Block Prints
~大正ロマン・古くて新しい版画~」展

チラシを観た瞬間に「行かなくては!」
と思ったのは、そこに掲載されていた
小林かいちの木版画に呼ばれたから
思ってはみてもそう簡単に行ける距離ではないし
と諦めていたのですが…

まもなく生誕40周年を迎えることを
ことある毎に騒いでいた甲斐あってか
仕方がない、これで黙らせようと決心した
オットからのお祝いの旅でもありました

結果は…行ってよかった
やはり呼ばれたのだなぁと
橋口五葉の作品は売切れてしまっていたけれど
たくさんの小林かいちの絵封筒を
手にとって間近に観ることが出来て
奥から持って来てくださるのは
棟方志功や芹沢銈介(型染め)
壁にはさりげなく竹久夢二

住宅街にひっそりと隠れ家のように佇む
小さなギャラリーはまさに宝庫なのでした



この旅の記念に
小林かいちの手摺木版の絵封筒を1枚連れて帰りました
迷いに迷って、自分が一番かいちらしいと思った
トランプと女性のシルエットと銀色が使われた1枚を



「是非トランプも描いてみてください」
お店の方のそのコトバに背中を押して頂き
帰り道、雨の哲学の道を眺めつつ
トランプそのものをモチーフに
新作を作ってみようと決めたのでした

今回の展示は13日の月曜日迄ですが
木版画好きの方には是非オススメしたいギャラリーです
展示台に、壁面に、引出しの中に…
貴重な木版画がさり気なく置かれていたりしますので

小林かいちの手摺木版の絵封筒を傍らに仕事が出来るなんて
さすが生誕40周年です
(本当は2ヶ月以上も先ですが)
あとはもう美味しいケーキさえ頂ければ
ただひたすらにがんばれそうな気がするのでした

まっ、先のことはわかりませんが
今だけはこの気持ちを大切に
日々、小林かいち先生と
川上澄生先生に見守られながら
制作に打ち込もうと思います

「京都行こう」と決めて
24時間後には無事帰宅
まさに夢のような旅でした

hisanaya

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