夏の三部作、そして秋
本を開くときはいつも
愉しみと同時に少しだけ、憂鬱になる
それはコドモの頃からずっとそうで
怖がりな性分だから
と云うことなのかもしれない
だったら、恐いこともなければ
とりたてて佳いこともないような
淡淡としたお噺があっても佳いなぁと
思ったような思わなかったような……
「十二箇月の手紙」に添える小さなお噺は
其の月の季語や記念日などから
浮かんで来た映像を淡淡と綴っただけの
少し奇妙なモノばかり
それは、時どき訪れる眠れない夜に
溜息と共に見つめた天井に映し出される
ひとときの幻燈のようなモノが
あったら佳いなぁと思って
綴ったからかもしれません
五月から毎月発売中の
十二箇月の紙文具シリーズは
七月で夏の三部作が出揃い
いよいよ八月からは秋の三部作が始まります
まずは、秋立つ月の夜に
稲光と流星と、八月に纏わる
少し不思議な物語を添えた
レターセット「染色月(そめいろづき)の手紙」と
お揃いの図案を描いた
「十二箇月の一筆箋」
「十二箇月の贈り袋 小」は如何でしょうか
紙文具拵処 久奈屋
twitter @hisanaya
Instagram @hisanaya
レトロな言の葉スタンプ 其の四販売中