吾輩は猫である





橋口五葉の描いた表紙絵を見たとき
モダンな雰囲気に魅了され
しばらく目が離せなくなったことを
いまでも憶えています。

その時からいつか
自分でも描いてみたいと思っていた
夏目漱石の長編小説「吾輩は猫である」を
モチーフに描いたのが
新作カードの『猫のお噺(はなし)』。

縞の浮き出し模様の入った
渋い黄緑色の台紙には吾輩と蒲公英を
水玉の透かし模様が入った白い中紙には
蒲公英をゴールドのインクで描き
黄色の糸で綴じました。



長い繊維を散らして漉き込んだ紙の封筒にも
片隅にちょこんと吾輩を描いています。



連休初日の昨日は
ロンドンに夏目漱石の記念館を設立された
恒松郁生さんの講演「英国で本と暮らす」を
聴講しに西荻窪へ。

たくさんの興味深いお話を聴かせて頂き
さらに夏目漱石への興味と
「吾輩は猫である」への思い入れが深まったところで
久奈屋 紙文具展~本につながる紙文具~」の
次なる作品に取りかかろうと思っています。

hisanaya

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