風と雨と俳句



もう6年も前のこと
2015年3月28日のつれづれには
こんな風に綴っていました

初めて古家カフェ+ギャラリー たねまめに伺って
ギャラリーを拝見した時
あぁ、久奈屋紙文具はここに
心地よさそうに並ぶだろうなぁと
簡単に想像することが出来ました
だからたねまめに因んだ展示にしたいとも

「たね」と「まめ」で浮かんできたのは
「種田山頭火」と「ジャックと豆の木」
じゃぁ、「種田と豆の木」でいいんじゃない?
オットの一声で決まった妙なタイトルも
いまではなかなかに気に入っております

自由律俳句とイギリスの童話
共通するのはどちらも自分の中に常にある
ひっかかりだったということ
さて、それがどんな展示になるのか
正直、まだ私たちにもわかりません
わかりませんが、きっと
たねまめに似合いの久奈屋らしい
渋くて面白い展示になる予感がします




そうして展示が終わった
2015年4月28日のつれづれには…

マツタク春風ノマンナカ

種田山頭火が昭和八年の
四月一日に詠んだこの句をまず選んだのは
花粉症まっただ中でなんだか
とても共感できたから

自由律俳句は五七五の枠から
本当に自由にはみ出してしまっているところが心地よく
特に山頭火の句が好きである

だから勝手に四月の展示に合わせて
昭和八年の四月に詠んだ句の中から
好きな句を選んでみたら12句あった

そこで6句ずつに分けて久奈屋の
新しい繪葉書集を2つ作ってみたのが
風を詠んだ句で始まる6句をまとめた
「カゼノロツク」と
雨を呼んだ句で終わる6句をまとめた
「アメノロツク」



まだまだつれづれは続きますが
長いので引用はここまでに

こんな経緯で出来上がった


種田と豆の木


カゼノロツク


アメノロツク
繪葉書が発売となりました

種田と豆の木は当時のまま
蔵書票葉書で三色をセットに



カゼノロツクとアメノロツクは
昨年の春、洋手紙の図案として描き下ろしたモノを
繪葉書に仕立てた四色のセット
郵便葉書より少し大きめですが
普通郵便としてお使い頂けます

さて、風と雨と俳句がモチーフの
繪葉書と蔵書票葉書は如何でしょうか


紙文具拵処 久奈屋
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レトロな言の葉スタンプ 其の四販売中

hisanaya

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