おぢいさんのランプ
昔話の「わらしべ長者」が好きです。
我を張らず、流れに逆らわずの出世物語。
いつも自然体でチャンスは逃さない。
理想だなぁと思うのです。
新美南吉童話の「おぢいさんのランプ」を読んだ時
何故かこの「わらしべ長者」を思い出していました。
共通点といえばどちらも主人公がゼロから出発して
ついには一人前になっていくところでしょうか。
こういう物語が好きなのです。
読むと元気になる。
生き方が「潔い」っていうところにも憧れる。
「おぢいさんのランプ」で最も印象的な場面は
月夜の晩、おぢいさんが商売道具のランプ全てに火を灯し
一つ残らず池の畔の木に吊していく場面。
おぢいさんの静かな決意を見守る月。
只今、そんな場面をモチーフに
新作の『和手紙』を制作中です。
タイトルは『月夜のランプ』。
これからこのお気に入りの「おぢいさんのランプ」をモチーフに
いくつか紙文具を作る予定でおります。
完成までもうしばらくお待ちください。
