ブルーヌード
マティスの「ブルーヌード」が頭から離れない。
シンプルな青と白の世界。
ずっと絵の具で描かれているのだと思っていた。
でも本当は、青く塗った紙を切って貼って描いた
「切り紙絵」だと知って驚いた。
それも、最晩年に辿り着いたのがこの「ブルーヌード」。
シンプルなものは美しい。
この絵を観て改めてそう思った。
版画に惹かれるようにマティスの「切り紙絵」にも惹かれる。
キャンバスに残る線、青く塗られた紙の重なり…。
しばらく頭から離れないだろう予感がする。
これは嬉しい引っかかりを見つけてしまった。
いつかこの引っかかりが作品に反映されればと願いつつ
いまはじっくり時間を掛けて発酵させなければ…。
熟成の時が待ち遠しい。