加山又造展
友人から届いた封筒を開けて
美しいそのチケットを目にした瞬間
「好きだな」と思っていました。
「きっと行きたいのでは…」と
送ってくれた友人に感謝しつつ
国立新美術館で開催中の
加山又造展に行って来ました。
会場に入ってまず、圧倒されました。
『雪』『月』『花』の三作品に囲まれた空間。
その大きな作品のひとつひとつに釘付けになりました。
加山又造さんの作品はどれも大胆で迫力があり
観るものを惹きつける妖艶さがありました。
それでも不思議と怖さを感じない。
観ていると次第に心が落ち着いて
いつまでもじっと眺めていたいような気持ちになる…。
まるで作品に包み込まれるような安堵感。
桜の妖艶さ、月の静けさ、波の躍動感…
そのひとつひとつが温かく感じられたのは
加山又造さん自身の写真からも滲み出ていた何かに
通じるものなのかもしれません。
絵画の他、陶器、着物、宝飾品などの展示もあって
とても興味深い展覧会でした。
閉館間近で人が少なくゆったり観ることは出来たのですが
欲を言えばせっかく人も少なかったので
作品の前に立ち止まってじっくり眺める時間が
もう少し欲しかったなぁ…というのが正直なところ。
機会があればもう一度行ってみたいなと思っています。