大切な本に…



子供の頃、とても楽しみだったのは
両親から毎月一冊づつプレゼントされる本。
世界名作文学・童話などから選ばれた本は月ごとに
子供の私を新たな世界へと連れ出してくれました。

その中に特別お気に入りの本があったのですが
いつのまにかどこかにいってしまい
でも大人になればなるほど
その本のことが忘れられなくなっていました。

思い出せるのは魔法で「こびと」にされて
「はな」が長くなって「パイ」を作ることになる、ということ。
ふとそのキーワードで検索してみると…出てきました!
ハウフ作「こびとのはなすけ」。

そしてもう一冊「鼻のこびと」という絵本も発見!
リスベート・ツヴェルガーという人の描いた絵に一目惚れ。
結局、二冊とも買って読んでみるとやっぱり大好きなお話。

お気に入りの本と再会できたうえ
新らしい素敵な出会いもあって
今度こそ絶対に手放さないぞと心に誓いました。

たとえ迷子になっても
いつかまたどこかで再会できますようにと
出来たばかりの『蔵書票』に名前を記して
そっと貼ってみました。

蔵書票』はその本が誰のものであるかを示すもの。
例えば、子供の頃プレゼントされた本に
自分の名前の書かれた『蔵書票』が貼ってあったら…

もっともっと本を大切に出来たかもしれないなぁ
なんて思いつつ、大人になってから出会った大切な本
谷川俊太郎詩集「女に」にも猫の『蔵書票』を貼ってみました。

*久奈屋の『蔵書票』三種類は只今、5/16(sat.)17(sun.)の
デザイン・フェスタに向けて製作中です!
デザイン・フェスタ詳細は『お知らせ』をご覧下さい。

hisanaya

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