民芸
毎週楽しみにしている番組に「美の壺」があります。
ジャズにのせて「和」の魅力を
様々な切り口でみせてくれる素敵な番組です。
先日のタイトルは「民芸」。
「民芸」という言葉を生み出した
柳宗悦(やなぎ むねよし)さんとともに
その美のツボが紹介されていました。
そのなかで「民芸の趣旨」について述べられていた言葉。
『第一は実用品である事、第二は普通品である事。
沢山出来る器、買いやすい値段のもの。
民衆の生活に即したものが民藝品なのです』(「民藝の趣旨」より)
今まで、民芸品というと「土産物」という意味でしか
とらえていませんでしたが…
この言葉は久奈屋の作品にも通じる言葉。
そして晩年の柳さんの言葉に
改めて大切なことを教えてもらったような気がしました。
「直かに物に親しむことが肝心でありまして…
まず喜びを共にすることを願いたいと存じます」
作品は人が手にして使ったとき
喜びを感じてもらうことが
なにより意味のあることなのだと。