ニヒル牛2



西荻窪(東京)にある
ニヒル牛2は、お気に入りの場所。

古道具の中に、ちょっと不思議なモノや
妖しいモノ、気になるモノに素敵なモノまで。
個性豊かなモノたちが、ひっそりと棲んでいる場所。

森の奥深くにあるような
海の底深くにあるような
兎に角、不思議で魅力的な場所なのです。


そんなふうに綴っているのは
2013年1月10日付の久奈屋つれづれ
この年は久奈屋5周年の記念の展示を
ニヒル牛2のGallery Spaceにてやらせて頂いた
もとは押し入れだったというスペースが久奈屋にとっては
どんな場所よりもしっくりくる気がして



久奈屋紙文具展~物語の紙文具~」は
宮沢賢治童話「黄いろのトマト」と
新美南吉童話「うた時計」がモチーフの
ロマンチックな紙文具の展示になった
勿論、久奈屋の考えるロマンチックなので
かなり渋いのですが…



2008年の春に久奈屋が始まって
その年の夏にニヒル牛2の柱時計を借りたから
気がつけばもう7年が過ぎたことになる
葉書とぽちカードとしおり箋
そのくらいしか商品がなくて
柱時計もまだ余所余所しかったような…





翌年の秋、店主のあるさんから3人展のお誘いを頂いた
紙を扱うという共通点からご一緒したのが
つるぎ堂(活版印刷)さんと
TY CRAFT(ペーパークラフト)さんだった
タイトルは「紙の上の無限展
TY CRAFTさんが素敵なタイトルから
POP・DMまで作ってくださった
飄々としてマイペースの
つるぎ堂さんがGallery Spaceの真ん中を
格好良く飾ってくださって、まさに三者三様
とても楽しくてとても刺激になったのでした



2010年は「クリスマス展
そして2011年の「うさぎ展」と「正月展」に参加






2012年の秋には「不思議な本展」にお誘い頂き
コヤヒロカさん、佐藤りえさん、白ふくろう舎さん、tamaxさん
Facid.さん、boccafeさん、まつざわともこさん、山中奈緒子さん
という魅力的な8名の皆さんとご一緒させて頂くことに

久奈屋初の「本」は掌サイズの
和綴じ手製本「絵暦十二箇月」
いきもの暦花暦器物暦実り暦
48の図案を収録したいまとなっては幻の本
なんと搬入に寝坊し楽しみにしていた
参加の皆さまへのご挨拶も出来ず
スタッフのヒロカさんに大変ご迷惑をお掛けしてしまい
その節はとてもとてもお世話になりました



2014年の春には初めて
ニヒル牛2恒例の企画展「旅本展」に参加
久奈屋は旅のお土産・旅の供ということで
種田山頭火の「旅日記」をモチーフに
繪本のような8枚の繪葉書集「タビノカケラ」を出品
彼是と考えながら楽しんで拵えた繪葉書集だけに
ともて思い出深い商品になりました



その年のクリスマス展
サンタのプレゼント工場」には
木のブローチで参加
素敵な仕掛けのあるクリスマスファクトリーに
可愛くて妖しい魅惑的なたくさんの
プレゼントと一緒に並べて頂きました






そしてニヒル牛2の2015年・スケジュールの中から
一緒に遊ぶにはもってこいのような気がして選んだ企画展が
海中アパルトメント <マボロシ荘>」と「むし展
まだ終わったばかりという気がして
振り返るには早すぎるのだけど
どちらも本気の企画展に参加出来たことが
これからの久奈屋にとって佳いことだったなぁと
そして素直に楽しかったなぁ



ニヒル牛2の最後の展示は
「山中奈緒子・段ボールの街」
変化し続ける街の中にはニヒル牛2もあって
フィナーレは最終日の31日だとか


考えてみたら、ニヒル牛2はとてもロマンチックな場所でした。
だから、お気に入りの場所なのかぁ。
だから、五周年の個展はニヒル牛2で、だったのかぁ。


いつかそんなふうに綴っていたけど
やはりそうなのだと改めて思う
あの場所と一緒に時を重ねることが出来て
とても仕合わせだったなぁ



ロマンチックなニヒル牛2の柱時計とも
あと二日でお別れです
「段ボールの街」を堪能した後で、久奈屋の柱時計も
そっと覗いて頂けましたら幸いです


紙文具拵処 久奈屋
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久奈屋紙文具型録

hisanaya

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