エミリー・ウングワレー展
とても素敵な魚の絵を描く友人から
おすすめの展覧会があると
連絡をもらいました。
それは偶然にも
私が観たいと思っていた
アボリジニ出身の抽象画家
エミリー・ウングワレーの大回顧展。
会期終了間近とあって
慌てて出掛けて行きました。
80才を目前にカンヴァスと出会い
絵を描き始めたエミリーさん。
そのスタイルは見事なまでに
変化を遂げていきます。
線と点、点と点、線と線…。
そして、亡くなる2週間前の
たった3日間で描かれた24点の作品は
刷毛を使ってとても大らかに
面で描かれていました。
その中の一枚。
白と淡いピンクベージュが塗り重ねられ
すべてが溶け合ったような作品には
言葉には出来ない
静かな感動を覚えました。
絵の前に立った時
大地のエネルギーを
肌で感じられる作品がいくつもあり
抽象画は判り難いという固定観念が
すっかりくつがえされた
本当にすばらしい展覧会でした。