イタリアンと珈琲
青山一丁目で働いていたのは
かれこれ10年くらい前。
毎日の楽しみはランチをどこで食べるか!
お気に入りはいくつかありましたが
贅沢をしたい時はイタリアンの『ミキータ』でした。
久しぶりに友人と青山に行くことになったので
あのお店はいま…と気になって行ってみることに。
お店の雰囲気もメニューも懐かしい!
そうそう、こんな感じだったと思いつつ
辺りを見まわすと店内は女性ばかり。
1時をまわる頃には友人と私だけが
ぽつんと取り残されていました。
そうだ、いつもこんな感じだった…
去っていった女性たちにあの頃の自分が重なりました。
青山一丁目から表参道に移動中
『大坊珈琲店』の文字を見つけ
これまた懐かしいと嬉しくなりました。
会社が青山から表参道に移り
残業の後で真っ直ぐ帰る気になれない時
一人でよく立ち寄ったお店です。
あの頃、一杯の珈琲でどれほど救われたことか…。
このお店との出会いがきっかけで珈琲屋になりたい!
と真面目に考えたことを思い出しました。
まずは冷たいミルクコーヒーを注文。
大きめの器の真ん中に大きな氷がひとつ。
ほっと一息ついて辺りを見まわせば
今度は中年の男性ばかり。
友人と目を合わせると
「こっちの方が落ち着くね…」
同じことを考えていて思わず笑ってしまいました。
話しもこっちの方が弾んで2杯目を注文。
友人はモカ、私はぶどうジュースを。
久しぶりの青山散策は
全てに全力投球だった20代の自分と再会したような
香ばしい苦味の後ふんわりと甘みの広がる
一口だけ味見したモカみたいな味わいでした。