もう3、4年前のこと。
ふらりと入った古書店で
「おすすめの落語の本ありますか?」
と聞いて手渡されたのが
古今亭 志ん生「なめくじ艦隊―志ん生半生記」
桂 文楽「あばらかべっそん 」
ともに咄家の半生記でした。

これがとにかく面白かった。
映画や小説よりよっぽども劇的な人生でハラハラドキドキ…
手に汗握って2冊続けて一気に読みきってしまいました。

それからテレビで落語を観るようになり
本屋さんで志ん生さん、文楽さんの落語のCDの値段に驚いて
ちょっと購入を見合わせたりしていたのですが…



ついに昨日、上野の鈴本演芸場
貸切公演の寄席に行ってきました。

曲独楽、漫才、奇術、そして落語。
古典落語の「時そば」「目黒のさんま」
「短命」「悋気(りんき)の独楽」…等などをたっぷりと堪能。

寄席の後、一緒に行った友人が一言
「温泉に入った後みたい…」と。
なるほど。思い切り笑ったおかげで体中の緊張がほどけて
確かにお風呂上りみたいに心地よい。

やっぱり“笑う”って体にいいことなんだなぁと実感しつつ
面白くて体にいいときたら…
これはもう、はまってしまいそうです。

hisanaya

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