中川一政美術館



海沿いの道をひた走り真鶴へ。
真鶴半島自然公園の木々に囲まれた
とても穏やかな場所に
その瀟洒な建物は佇んでいました。
真鶴町立中川一政美術館
そこにはどうしても観たい絵がありました。

閉館まであと40分。
もう他に誰もいない美術館で
中川一政さんの世界を堪能してきました。

まず驚いたのは絵の額。
いくつかの作品の額は
中川一政さん自ら制作されたもので
豪華な額のついた作品よりもずっと
作品そのものの魅力が伝わってきました。

観たかった絵は絶筆の「静物 薔薇」。
何と言ってもこの絵が一番迫力がありました。
力強い筆運びは額にも及んで
全体から強いエネルギーが発散されているようでした。

最後に復元されたアトリエに足を運ぶと
画架には未完のまるで子供が描いたような自由な絵が。

もう絵の具の色も判別出来ない程
視力が弱っていたのにもかかわらず
筆をとりこの絵を描いた画家の姿が
目の前のアトリエに重なって目頭が熱くなりました。

美術館で頂いた生誕百年記念の冊子には
中川一政さんと親しかった方々の文章が掲載されていました。
そこには思わずニヤリとしてしまうエピソードも。
ますます中川一政という人が知りたくなってしまった。
今度は中川一政全文集でも読んでみようかな…なんて思っています。

絶筆「静物 薔薇」は
3月31日(火)までの展示だそうです。

hisanaya

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