古い本の装丁に惹かれ
ついつい出費が嵩む今日この頃。
いまの本にはない魅力が
いっぱい詰まっているのだから堪りません。

最近のお気に入りは
「名著復刻 日本児童文学館」のシリーズ。

シンプルな外箱から中身を取り出してみると
可愛らしい外箱が出てきて
さらに本を取り出してみると
半透明のパラフィン紙に包まれた
カラフルな色づかいの本が登場!

ここまで見てしまうと
なかなか手放せなくなり困りものです。

さらにこの装丁は誰が手掛けたのか?
気になって調べてみると…
これは買わねば!と思わせる贅沢な名前が
記してあったりするのです。

武者小路実篤の「カチカチ山と花咲爺」の装丁は
黄色地に黒と赤の渋くてシンプルなデザイン。
児童文学にしては随分とモダンな表紙絵に
「岸田劉生画」の文字を発見して納得でした。

酒井朝彦の「木馬のゆめ」の装丁は
表が朱、裏が黄、背が白黒緑に金文字!
ページをそっとめくっていくと
「装禎 挿畫 初山 滋」の文字に思わずにんまり。

「武井武雄 画噺」の「おもちや箱」は全編カタカナ。
挿絵もレトロ感たっぷりでいつまで眺めていても飽きません。

そう、どれもこれも手に取ったが最後。
時間が経つのも忘れて眺めてしまうから危険なのです。

久奈屋 紙文具展』の搬入日まで
二週間を切って仕舞いました。
作品の参考に…そんな言い訳もそろそろ効かなくなる頃。
本ばかり眺めていないで作品を作らないと!
そう思いつつ、また本に手が伸びて…。

hisanaya

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