アリスから姫君へ
昨日は、日頃何かとお世話になっている
新宿の世界堂本店へ
70周年特別企画の山本容子さんの講演会
「不思議の国の少女たち 山本容子のワンダーランド」へ。
山本容子さんの銅版画の雰囲気が大好きで
特に『本の話』(文藝春秋刊)の表紙絵はお気に入り。
ご本人からどんなお話が聴けるのか
楽しみに出掛けて行きました。
今回はスライドを使って
ここ10年間の作品についてのお話でしたが
一時間なんて本当にあっという間。
新聞小説の挿絵のお話は
発想、制作過程、展示方法など全てが興味深く
「なるほど~!」と心の中で
何度感嘆の声をあげたことか…。
長年描き続けているアリスの話も面白い!
「不思議の国のアリス」から「鏡の国のアリス」に移る時
「源氏物語」や「更級日記」を挟んで
その姫君からアリスへと連なっていくあたりは
物作りのヒントを得たような気がして
ワクワクドキドキでした。
子供の頃読んだアリスは確かに難解で
でもそのモダンでお洒落なモチーフが散りばめられた世界が
気に入ってなんとか最後まで読んだ「不思議の国のアリス」。
続けて読み始めた「鏡の国のアリス」は最初の何ページかで挫折。
そのまま大人になってしまった。
キラキラした目でアリスを語る
山本容子さんに触発されて
もう一度この物語を読んでみたくなりました。
もちろん今まで避けてきた
「源氏物語」や「更級日記」も!
「和」がテーマの久奈屋ですから…。