大阪の下町―谷町へ



お店の前に立った途端に
あぁ、いいなぁと思うことが度々ある。
まだ、お店の中などよく分からないうちから
お店の発する気のようなものを全身で受け止めて
自分との相性の良さを感じているのかもしれない。

大阪の下町―谷町にある
雑貨と喫茶とギャラリーと ひなたの前に
立ったときにもそう感じていた。



冬の企画展「ヒナタ雑貨市」に参加させて頂き
その後、引き続き久奈屋商品をお取り扱い頂くことになった
雑貨と喫茶とギャラリーと ひなた。

その名前の通り様々な作家作品である雑貨と
懐かしい小学校の木の机と椅子のある喫茶スペースと
企画展や個展が行えるギャラリースペースとに分けられた空間は
自分たちの手で改装をしたのだとか。

築百年以上の長屋をたくさんの仲間の手を借りて改装し
こんなに素敵なお店が出来上がるまでを書き留めた
小さな本「ひなたの作り方」は
お店に行ったら絶対に買おう!と決めていた。

思っていたとおり、読み始めたら止まらなくて
結局、やらなければならないことそっちのけで
一気に読んでしまった。



どこか懐かしくほっと出来る空気が漂う店内。
自家製のキャラメルを使ったカフェオレの味とともに
旅の疲れを忘れさせてくれた。

夏にはまたこの場所から小さな本が出来上がる予定。
二六名がそれぞれ選んだ言葉で遊ぶ楽しい本。
嬉しいことにその仲間に久奈屋も入れて頂いた。
原稿を直接お渡しできてさらにほっとする。
いまから出来上がりが待ち遠しい。

大阪の下町―谷町へ。
雑貨と喫茶とギャラリーと ひなたが
「どこにでもあるあたたかい場所のひとつ」として
ぽかぽかと心地よく迎えてくれる。

hisanaya

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