本と落語と



バスや電車に乗るようなときには
本と共に出掛ける
近頃のお供はというと「落語名作200席上」
落語を五十音順に並べて
プロットとコメントで構成されている
言わば落語の辞書のような本である

頁をめくると「青菜」「あくび指南」…
といきなり好みの噺が並ぶ
毎回必ず録画して楽しむ
「落語研究会」の解説でお馴染みの
京須偕充さんの著書で
コメントがとても分かり易い

コメントの最後、古今のやり手についてを
読みながら思わずニヤリとするのは
好みの噺には大抵
贔屓の噺家さんの名前が挙げられているからである

「青菜」「あくび指南」「うどん屋」
「癇癪(かんしゃく)」「小言念仏」
「死神」「芝浜」「酢豆腐」
こうして好みの噺を挙げてみると
共通点がありそうな気もしてくる

ここに最近「小言幸兵衛」と「粗忽の釘」が
新たに加わったのは先日出掛けた
「柳の家の三人会」の影響である



「柳家喬太郎・柳家三三・柳亭市馬」という
聴きたい噺家さんが揃った贅沢な三人会で
喬太郎さんが「小言幸兵衛」を
三三さんが「粗忽の釘」を
そして市馬さんは「寝床」を口演

「寝床」が入っていないのは
市馬さんの「転宅」が
どうしても聴きたかったから…
それでも贅沢な三人会を
たっぷりと堪能して参りました

その後で「落語研究会」の
柳家小三治さん「青菜」を観たら
ますます落語が聴きたくなってきた
そうして我がアイドルの座を占めるのは
キョンキョンでもミミちゃんでもなく
やはり小三治さんなのだと再確認したのでした


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